文章力向上のため現役プロライターが毎朝10分だけ行っている勉強法

文章力向上のため現役プロライターが毎朝10分だけ行っている勉強法

【著者紹介】

ゆきひろ(yukihiro):WEBライター歴2年3ヶ月 詳細な自己紹介ページ

クラウドワークスでWEBライターとして登録し、活動1年目に独立。独立して約半年で月収50万円に到達し、今では本業の3倍を超える収入に。フリーランスの教本やノウハウが確立されていないことに違和感を覚え、ブログを通じて自分自身で「WEBライター向け教科書」を作ることを決意。現在は教育分野に進出し、始めたてのライターやフリーランス向けの講師活動も務める。

 

あなたは書くことが好きですか?

 

私は大好きです。

PCやスマホで文字を打つよりも、鉛筆やペンを使って手で書くことは特に心地よく感じます。もし、あなたも私と同じ気持ちなら、次のような思いに至ることもあるはずです。

 

  • もっと文章力を上達させたい
  • クライアント様(もしくは読者)に、読みやすい文章だと褒められたい

 

私も同じです。

何か書くことを仕事にしている人なら誰しも、文章力のうまさを褒められれば嬉しいですよね。そして、仕事も楽しくなります。

 

では、文章力を向上させるため、ライターはどのような勉強をするべきなのでしょうか。その方法を挙げればキリがありません。

ただ、その中でも一つだけ、私が実際に試して文章力が飛躍的に向上したと感じたものがあります。

今回はその具体的な方法をお伝えしていきましょう。

これは毎朝10分だけ行っている方法なので、あなたの貴重な時間をムダにはしません。一方で、短時間でできる割には効果てきめんなのでオススメです。

 

【この記事でお伝えしたいこと】

  • 毎朝10分だけのトレーニングでも文章力は飛躍的に伸びる

 

初回記事公開日:2019年5月26日
最終更新日:2019年5月26日

 

毎朝10分で出来るライティングの勉強法

ライティングの勉強法として私が実践している方法は、「書き写し」です。つまり、すでにある文章をそっくりそのままノートなどに移していくことを意味します。

この書き写しを行う原文ですが、こちらは一つに絞っています。

それが、新聞の朝刊一面に掲載されている「コラム」です。

 

新聞の一面には、左下の部分に、毎朝必ず短い文章のコラムが載っています。文章量は500~600文字ほど。これを毎日、ノートに手書きで筆写しています。

 

では、なぜ新聞の、それもコラム欄に限って書き写しを行っているのでしょうか。

その理由は、次の項目をお読みいただくとストンと腑に落ちるかと思います。

 

たった500文字の書き写しから学べる5つのこと

新聞のコラムは500~600文字程度なので、手書きでも10~15分ほどで書き写すことができます。しかし、たったこれだけの作業でも、文章力向上に大きな効果をもたらすのです。また、意外にも構成を考えるときにも参考になるという、副次的な効果も期待できます。

 

コラムの書き写しから学べることは次の5つです。

 

【筆写を行う5つのメリット】

  • 書き写しのメリット(1):基礎的な文章力が養える
  • 書き写しのメリット(2):語彙の表現が豊富になる
  • 書き写しのメリット(3):構成力が身につく
  • 書き写しのメリット(4):雑学や生活の知恵を得られる
  • 書き写しのメリット(5):短文の書き方に慣れてくる

 

メリットの(1)と(2)はイメージしやすいですよね。

コラムの文章は間違いなくプロライターが書いた文章なので、彼らのマネをすれば文章力の基礎が身につきます。書き写すときはPCやスマホではなく、手書きで行いましょう。

その方が、プロの表現力やバリエーション豊かな語彙などが体に馴染み、頭にも残りやすいです。

 

また、コラムの内容は新聞各紙によって異なります。

私は、毎日や朝日、読売など全国新聞5紙を読んで比較してみましたが、そのなかでも日経新聞が書き写しに最適だと思いました。

 

「春秋」が文章・構成とももっとも美しい

日経新聞の一面コラムは「春秋(しゅんじゅう)」といいます。

毎日新聞には「余録」、産経新聞には「産経抄」という名称があるものの、やはり、日経の「春秋」がもっとも読みやすく、構成もうまくバランスが取れています

後ほど詳しくお伝えしますが、コラムの書き写しから学べるライティングテクニックは1つではありません。

そのため、企画から構成、執筆、編集まで体系的に学べる、この春秋がオススメということです。春秋は全体のバランスが秀逸なので、体系的なライティング技能を身につけるには最適となります。

 

さて、ここでは次の5つのメリットに分類し、文章力向上に書き写しが役立つことをお伝えしてきました。

 

【筆写から学べるメリット】

  • 書き写しのメリット(1):基礎的な文章力が養える
  • 書き写しのメリット(2):語彙の表現が豊富になる
  • 書き写しのメリット(3):構成力が身につく
  • 書き写しのメリット(4):雑学や生活の知恵を得られる
  • 書き写しのメリット(5):短文の書き方に慣れてくる

 

では、なぜ、たった10分の筆写が、ほかの勉強法よりも効果が高いのでしょうか。少しずつ興味が湧いてきましたか? その理由は次の項目でどうぞ!

 

なぜ書き写しは文章力向上に効果が高いのか?

書き写し、それも手書きによる筆写は、ライティングの勉強法でもっとも高い効果を発揮します。ここでは新聞のコラムという、プロが書く高次元のサンプルを選んでいることがポイントです。

「猿真似(さるまね)」といえば言葉は悪いですが、やはり人は、他人のマネをすることが学びへの最短の近道となります。赤ちゃんもお母さんの言葉をマネして喋ることを覚えますよね。ライターも同じで、まずマネをすることが上達への早道といえるでしょう。

 

書き写しで学べるのは何も文章の表現力や語彙力ばかりではありません。ほかにも、WEBライティングには不可欠の構成力まで学べるのです。

 

「春秋」は起承転結が明確

日経新聞のコラム「春秋」は、約500文字の文章が計4つの段落によって分かれています(毎日必ず4段落)。1つの段落が起承転結の1つを表しており、必ず各段落が起承転結のそれぞれに分類されます。

たとえば、2019年5月26日づけの春秋コラムは次の通りです。

 

(以下引用)

おととい、同性どうしの結婚を認める法律が台湾で施行された。台北など各地の役所の窓口は、結婚の登記をめざす同性カップルで混雑したそうだ。「ずっと願ってきたことがついに実現した」。本紙記者が伝えた、台北市信義区の窓口を訪れたカップルの言葉である。

▼道のりは平坦(へいたん)ではなかった。運動の先駆者である祁(き)家(か)威(い)氏が同性婚の法制化を求め始めたのは、30年以上も前のこと。1990年代に民主化と自由化が進展したあとも、壁は高かった。実現の可能性が出てきたのは3年前に蔡英文総統が就任し、その与党である民進党が国会に当たる立法院で過半数を獲得してからである。

▼決定的なひと押しは、憲法裁判所にあたる司法院大法官会議からだった。2017年に「民法が同性婚を認めていないのは違憲だ」とする解釈を明らかにし、違憲状態を解消するための立法措置を2年以内に、と求めたのである。その結果が今回の法律で、正式名称は「司法院の解釈を施行する法」といったところである。

▼同性婚を法制化したのはアジアで初めて。世界の、とりわけアジアのLGBTの人たちから歓迎の声があがっている。マイノリティー(社会的少数派)の権利擁護に敏感な欧米の政府当局からは称賛も。「きょうは台湾が誇るに値する一日だ」。法律が立法院を通過した17日、蔡総統はSNSでこう表明した。同感である。

【出典:日本経済新聞一面、2019/5/26、春秋コラム(オピニオン)】

 

もっとも上の段落が書き出しを表しており、そこから「▼」の記号ごとに合計4つの段落に分かれます。

 

起承転結とは、簡単にいえば次の4つの事柄を指し示すものです。これは、当ブログ「WEBライター養成講座 第7回」でも紹介しました。

 

【起承転結の各要素が示すもの】

  • 起:問題提起
  • 承:問題の原因
  • 転:問題の解決
  • 結:問題が解決した後の姿・イメージ(未来図)

【関連記事 → 正しい起承転結の考え方・書き方(WEBライター養成講座)

 

春秋コラムの各段落も上記の通り、美しい起承転結で記載されています。

そして、WEBライティングにおいても、起承転結で各見出しを構成していくことが基本です(例外もあり)。そのため、春秋を書き写しているだけで、自然と起承転結を意識した構成力が身についていきます。

 

さて、ここまでの説明で、コラムの筆写により文章力・語彙力・構成力の3つのスキルを身につけられる点が分かりました。しかし、驚いたことに、もう一つだけ筆写によって得られるライティング技術があります。以下をご覧ください。

 

校正・校閲力(編集力)まで身につく

コラムを書き写すことで、なんと校正や校閲力までスキルアップさせることができます。

校正とは、執筆後に誤字や脱字を見直すことで、校閲は、文章全体の流れや構成、細かい表現方法まで確認する最終チェックのことです。この校正・校閲の作業はライター以外にもディレクターの仕事でもあるため、総じて「編集力」の向上に役立つといえるでしょう。

 

先ほどからお伝えしている通り、コラムは500文字程度の短文です。

そして、文章を書くこととは、実は長文よりも短文を書くことの方が難しいことが挙げられます。文字を増やすことは簡単な一方で、逆に言葉を削っていくことは困難——。このような思いに駆られたライターの方も多いのではないでしょうか。

まして500文字で起承転結を意識し、各段落をバランスよくまとめるのは相当なライティングテクニックが必要です。

ただ、この短文を上手に書くコツも、コラムを書き写しているうち、体に馴染んできます

 

短文を構成するには、まず長めの文章を書き、そこから文字や単語を削ったり、類語や言い回しを変えていく方法が一般的です。実はこの作業、校正や校閲などで行っていることとよく似ています。特に、校閲では、より読みやすい文章に変えるために、文字の削除や言い回しの変化などを行います。

つまり、短文を書くコツを学べば、それが校正や校閲を上手に行うことへと繋がっていきます。コラムの書き写しは難しい短文の構築力を養うばかりではなく、同時に校正や校閲といった編集力の向上にも役立つということです。

 

では、コラムの筆写によって学べるライティング技術をすべて並べてみましょう。次のようになりました。

 

【コラムの書き写しから学べる3つのライティング技術】

  1. 構成力を学べる
  2. 文章力を学べる(語彙力も含む)
  3. 編集力を学べる

 

そして、WEBライティングとは、次のようなステップで1つの記事を作り上げます。

 

【WEBライティング3つの手順】

  1. 構成(構成力が大切)
  2. 執筆(文章力が大切)
  3. 校正・校閲(編集力が大切)

 

よって、コラムの書き写しが、ほかのどのような勉強法よりも重要な理由はこうなります。

 

【コラムの書き写しの勉強効率が高いワケ】

  • WEBライティングに必要なすべてのスキル向上につながる

 

ちゃんちゃん、です。

 

WEBライティングトレーニングの代替案

WEBライティングのトレーニング方法として、今回は新聞のコラム筆写を紹介してきました。ただ、同時にこのような思いに至った方も多いかもしれません。

 

「残念ながら新聞はとってないんだよなぁ……」

心配は要りません。このコラム筆写は無料で、しかも新聞に契約していない人でもできます。

 

日経新聞に限らず、国内の主要新聞5社は、すべて一面コラムをデジタル化してくれています。デジタル新聞には有料記事が多いですが、一面のコラムに限っては誰でも読み放題です。

特に、日経新聞デジタル版の春秋は、紙面に掲載された内容や言葉の表現、段落の分け方などの誤差がほとんどありません。また、デジタル版ではスペース制限がないため、難しい漢字にはやさしくフリガナを振っていたりなど親切です。

新聞の休刊日以外であれば毎朝定期的にデジタル版がアップされるため、自宅を出る前の10分を活用して書き写しに励んでみてはいかがでしょうか(ちょっとした朝活です)。以下のリンクは、日経の春秋が一覧で表示されているため、ブックマークしておくと便利です。

日本経済新聞(電子版):春秋の記事一覧

(※当ブログは広告をいっさい使用していませんので安心してクリックしてください)

 

WEBライター養成講座ならライティングの体系的な知識が習得可能

当ブログでは、WEBライターとして活動する初級者の方から、中級・上級者の方まで使える「WEBライター養成講座」のコンテンツを提供しています。

今回のようなライティングの知識・技能習得に役立つ情報や、受注率アップや単価上昇を念頭にした「正しい」文章制作方法など、徐々に記事を増やしています。各記事を一から学んでいくことで、シリーズすべてを読み終わったときには、すでにライターとして一人前の能力が身についているはずです。

記事一覧は以下よりご確認できますので、まずは一つでもお読みいただけましたら幸いです。

WEBライター養成講座|記事一覧

 

まとめ

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!

 

何の気なしに始めてみたコラムの書き写し。

その効果が有効だと感じたのは、毎日書き写しを行ってから約1ヶ月後の頃でした。

「あれ、なんか今までの自分の文章とは違う」、と。

 

今までももちろん、ライティングテクニックに関する本を読んだり、講習などに参加したこともあります。しかし、上記のように、自分で自分の記事を読み、文章力が向上していると肌身で感じたことはありません。それだけに、自分でスキル向上を実感できるほど、コラム筆写の効果が高いことに驚きました。

しかも、本を何十冊と読む手間もかからなければ、講習のため遠いところまで足を運ぶ必要もありません。

必要なのは、朝起きて出かける前、もしくは就寝する少し前の10分間だけ、毎日続けるのみです。

WEBライターとして、同じく頑張っている皆様、ぜひお試しあれ!

 

ちょっと一息】(*´ο`*)=3

 

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それでは、また次回お会いしましょう!