「これは凄い……!」|Webライターが本気で唸った珠玉の一冊

「これは凄い……!」|Webライターが本気で唸った珠玉の一冊

【著者紹介】

ゆきひろ(yukihiro):WEBライター歴2年半 詳細な自己紹介ページ

クラウドワークスでWEBライターとして登録し、活動1年目に独立。独立して約半年で月収50万円に到達し、今ではサラリーマン時代の3倍を超える収入に。フリーランスの教本やノウハウが確立されていないことに違和感を覚え、ブログを通じて自分自身で「WEBライター向け教科書」を作ることを決意。現在は教育分野に進出し、始めたてのライターやフリーランス向けの講師活動も務める。

 

「Webライターとして成功するために、もっとたくさん勉強したい」

普段からこう感じているWebライターの方も多いでしょう。実力社会であるフリーランスとして働くには、知識やスキル、経験の習得に投資することはなによりも重要です。しかし、ノウハウが確立されていないWebライター業界で知識を得ることはカンタンではありません。

そこで、WebライティングやSEO、文章力についてのテーマのほか、自分の見識を高めてくれる文化や教養といった本が役立ちます。独学ではいつか壁にぶち当たってしまうため、幅広い人の知見をもとに学習することが大切です。

なかでも、今回は私自身が「これは凄い……!」と本気で唸った珠玉の一冊を紹介していきます。

「伝わる文章を書く」ということがテーマです。この本を読むことで、「読者に、そしてクライアント様にどのような価値を提供すればよいのか」ということまで見えてくることでしょう。

 

初回記事公開日:2019年9月2日
最終更新日:2019年9月2日

 

伝わる・揺さぶる!文章を書く|山田ズーニー

 

「伝わる・揺さぶる!文章を書く」の著者は山田ズーニー氏です。1984年にベネッセに入社し、小論文通信教育の企画や編集に携わりました。通信教育誌「encollege小論文」の編集長として、主に高校生を対象に「考えて書く力」の指導・育成に尽力しています。

実はこの本、2001年に発行されたこともあり、それほど新しいものではありません。

しかし、「良い文章とはなにか」「それを書くためにどうしたらよいか」ということが論理的に解説されており、Webライターの文章力を底上げするメソッドに最適です。

 

(以下引用)

自分以上にいいものを書く必要はない。しかし、自分以下になってはいけない。だからこそ、書くために必要なのは、「考えることだ」。

【出典:伝わる・揺さぶる!文章を書く、23ページ】

 

私自身、Webライターとして活動しているなかで、特に初心者のころは「どのように記事を構成すればよいか」ということに頭を悩ませました。「どのような流れで見出しや文章を構成すると読者に伝わるのか」と言い換えることもできるでしょう。

もし、そのときこの本に出会っていれば、その悩みは確実に解消できたはずです。

 

この本では、まず文章の基本構成を「論点」「論拠」「意見」の3つに分けます。この3つで構成された文章を「機能文」とし、「機能文とはまず意見があり、論拠を示し、読者の納得や共感を誘うもの」と解説しています。

 

(以下引用)

  • 論点:何について書くか
  • 論拠:意見の理由
  • 意見:自分が一番言いたいこと、論点に対する結論

(中略)

「意見と論拠」または、「論拠と意見」。これが機能文の最もシンプルな構成だ。文章を書くことを難しく感じたときは、この原則、「意見と論拠」を思い出してほしい。すなわち、機能文とは、「自分の言いたいことをはっきりさせ、その根拠を示して、読み手の納得・共感を得る文章」と覚えよう。

(中略)

文章で、最も重要なのは、あなたが一番言いたいこと、すなわち、あなたの意見である。意見のない文章は、「結局、何が言いたいのか?」ということになってしまい、文章として成立しない。

【出典:伝わる・揺さぶる!文章を書く、36~37ページ】

 

つまり、この本を読むことで、「伝えたいことを絞り、読者に対して明確に情報が伝わる文章を書ける」ということです。

 

この本の構成は、「機能する文章とは?」から始まり、「基本→実践→上級テクニック→さらにその先へ」という流れとなっています。初めて文章作成に触れるという方でも、本を読み進めているだけで基礎から応用力まで身につくのです。

実践編では、「上司を説得する文章」「お願いの文章(依頼文)」「議事録」「志望理由(自薦文)」などの書き方を添削をふまえて解説します。そのため、Webライティングの実践的手法を学ぶ本ではありません。

しかし、「良い文章」には、たとえWebライティングでも論文やビジネス文書にも違いはないのです。「相手がこれを読んでどう思うか」「自分の思いをどう伝えるか」という意味において、どの文章でも根本的な部分は変わりません。

その文章の根本を学ぶためにこの本は最適です。

「文章の基本的な構成がわからない」という初級者はもちろん、「私しか書けない文章ってなんだろう」と悩み始める中級者、「伝わる・心を動かす文章でより高みへ」と質を意識し出す上級者——。こうしたライターすべての方に、文章力を養成する最高の一冊となります。

 

この本を読んだWebライターはこうなる

  • 文章における「論点」「論拠」「伝えたいこと」をマスターできる
  • 読み手の心を動かす文章をつくることができる
  • 読者の成長ストーリーを描く構成力が身につく
  • 「良い文章」を書く方法がわかる

 

私の文章、本当に読者に伝わっているのだろうか……?

自分の文章が読者に伝わっているのか——。そうお悩みになるWebライターの方も多いのではないでしょうか。私たちライターはクライアント様を通して情報を発信するため、読者の反応がわかりにくいという課題を抱えています。

しかし、直接やり取りをしない読者相手だからこそ、Webライターには高い想像力が求められています

「この記事を読めば読者はどうなるのか」「読者が抱えている悩みとはなにか」「読者の理想的な未来像とはどのようなものか」といったことまでイメージして初めて、質の高い記事の構成ができるのです。そして、こうした努力を怠り、安易な文章リライトやコピペ、構成の猿真似で済まそうとするほど読者は離れていきます。

そこには「あなたらしい文章」がないからです。

 

このブログでは何度か「執筆スピードを高めて効率をあげる方法」をお伝えしてきました。が、Webライターの書く記事というものは大量生産して生み出すものではありません。効率性を高める訓練は必要ですが、それよりも「考えて・考えて・考えて」良い記事をつくることのほうが大切なのです。

これからのWebライターには、読者の思いや未来の姿まで考えることが求められている——。これまでWebライティングの仕事をしてきて、私は強くそう感じています。

 

今回お伝えした「伝わる・揺さぶる!文章を書く」という本は、その「考える方法」を平易な言葉で教えてくれています。今後、Webライターとして活躍したい、ずっとこの仕事で生活したいという方にこそ読んでほしい一冊です。

 

 

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