フリーランスの「業務委託契約」と「秘密保持契約」を学ぶ|クラウドソーシングサイトの契約方法

フリーランスの「業務委託契約」と「秘密保持契約」を学ぶ|クラウドソーシングサイトの契約方法

フリーランスの「業務委託契約」と「秘密保持契約」を学ぶ|クラウドソーシングサイトの契約方法

 

初回記事公開日:2018年8月11日
最終更新日  :2019年4月14日

 

こんにちは、こんばんは!

クラウドワークス(Crowd Works)でライターとして活動しております、ゆきひろです。

【筆者の自己紹介:WEBライターゆきひろについて

【前回アップした記事:【フリーランス未払い問題】もし契約途中でクライアント様との連絡が途切れてしまったら……(後編)


 

前回は、フリーランスの未払い問題を取り上げました。契約した作品をすべて納品する前に、クライアント様との連絡が途絶えてしまったときの対処法を知りましたよね。

ただ、こうしたクライアント様とのトラブルは「契約」や「著作権」など、難しい問題と密接に関わりがあります。そのため、フリーランスであれば、「業務委託契約」や「秘密保持契約」などをしっかりと理解して、トラブルが起こったときに冷静に判断しなければなりません。

 

ただし、クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサイトで業務委託契約や秘密保持契約を結ぶことは簡単です。直接契約では、こうした書類を自分で用意(もしくはクライアント様が用意)しなければなりませんが、クラウドワークスなどでは契約書が準備されています

直接契約でそれぞれの契約を結ぶ方法は少し難しいので、まずは簡単なクラウドソーシングサイトでの業務委託、秘密保持契約をお伝えしていきましょう。

 

【この記事でお伝えしたいこと】

  • 「業務委託契約」」と「秘密保持契約」を知ることでクライアント様とのトラブルに対処しやすくなる

 

「業務委託契約」「秘密保持契約」とは?

フリーランスが企業などと結ぶ契約を業務委託契約と呼びます。また、仕事をするうえで企業や仕事の「機密情報」が外部に漏れないよう、秘密保持契約を結ぶこともあります。

これまでサラリーマンやアルバイトで働いてきた方にとっては、「雇用契約」が当たり前でしたよね。しかし、これからは企業に雇用される立場ではなく、フリーランスとクライアント様が対等な関係で契約を結ぶ「業務委託契約」が中心となるのです。

フリーランスとして活動するうえで、この業務委託契約と秘密保持契約は絶対に押さえておかなければならない知識と言えます。

次の項目から詳しくお伝えしていますので、じっくりと読んで頭に刻み込んでおきましょう。

(ここではクラウドワークスを参考にそれぞれの契約を解説します)

 

業務委託契約とは?「雇用契約」とは違うので注意!

業務委託契約は対等な関係で結ぶ業務契約のことです。

サラリーマン生活に慣れている方にとってみれば、企業から雇われる「雇用契約」を思い浮かべますよね。しかし、雇用契約と業務委託契約は全く異なるものです。これからフリーランスとして活動する場合、後者の業務委託契約がメインとなるので必ず覚えておきましょう。

 

サラリーマンの雇用契約では、働き手が雇い主(企業)に「労働力」を提供し、その見返りとして「給与」を受け取ります。

一方で、業務委託契約では、クライアント様(企業など)がワーカー(フリーランスなど)に業務を委託し、ワーカーは「成果物」を完成させることで「報酬」を受け取るのです。

たとえば、WEBライターがクライアント様と業務委託契約を結んだとしましょう。クライアント様は自社運営のWEBメディアに掲載するネット記事の執筆をWEBライターに委託しました。すると、そのライターは「記事」という成果物を完成させ、クライアント様に「納品」することで報酬を受け取れます。

上記のように、雇用契約と業務委託契約では、提供する対象も異なれば、そこから受け取るお金の種類も異なるのです。

 

業務委託契約の内容は細かく分かれ、「いつ、どこで、何時に、どんな作業を、いつまでに、どのように行うのか」が記載された業務委託契約書にサインします。

少しややこしいのですが、クラウドワークスの業務委託契約書はメッセージやり取り画面と混同ページになっています。

業務委託契約画面

 

クラウドワークスのクライアント様の案件に応募すると「メッセージ」ページに送信済みメールが表示されますよね。それを開くと上のように、上部に業務フロー、下部にメッセージ送受信画面がある画面が表示されます。

実はこれこそクラウドワークスの業務委託契約書なんです。分かりにくいですよね(笑)。

 

クラウドワークスでは、プロジェクト形式で受注した場合のみ、こうしたメッセージ画面が作成されます。そのため、タスク形式やコンペ形式には業務委託契約がなく、代わりにクライアント様が作品を受領した段階で譲渡契約が成立します(作品を相手に譲渡したということ)。

【関連記事 → プロジェクト・タスク・コンペそれぞれの違い

 

クラウドワークスの公式サイトには以下のような説明が載っています。

(以下引用)

プロジェクト形式のお仕事では、メンバー(受注者)とクライアント(発注者)との間で契約条件の同意を取り、サイト上で契約を行うと、その時点でメンバー(受注者)との間で業務委託契約が締結されます。
契約書面の発行などは行いません。
契約画面が書面の代わりとなります。

クラウドワークス上での契約とは別に、当事者間で書面での契約を締結いただくことは特段問題ございません。メンバー(受注者)様とご調整の上、お手続きを進めていただければと思います。

 

○コンペ・タスク方式の場合
クライアントによる特定の仕事依頼に対しワーカーが納品した成果物をクライアントが採用確定した時点で、クライアントとワーカー間に譲渡契約が成立します。

○プロジェクト・時間制方式の場合
クライアントがワーカーからの参加申請を承認した時点で、クライアントとワーカー間に業務委託契約が成立します。

(参考:クラウドワークス【よくある質問】メンバーと個別に契約書を締結したい

 

つまり、プロジェクトの場合であれば、普通にお仕事に応募してその流れのまま契約に進めばそれが「業務委託契約書」になるということ。タスクやコンペでも納品すれば、その時点で譲渡契約になるので、特別気にする必要はありません。

 

秘密保持契約とは?情報が漏れることで厳重なペナルティも

秘密保持契約とは取引先に対し、企業の機密情報を漏えいしないよう罰則を定めた契約のことです。

企業対企業でも、企業対個人でも取引をする時には、どうしても秘密にしている情報まで開示しないと仕事にならないというケースがあります。そんな時は秘密保持契約を結んで、「もし情報が漏れた場合は損害賠償を請求するよ」という約束を交わしておくのですね。

 

フリーランス活動を始めたばかりの人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、企業同士で取引をする際には秘密保持契約を結ぶことは基本です。

クラウドワークスでフリーランスとして活動していても、時々クライアント様から「秘密保持契約締結をお願いします」と頼まれることがあります。土壇場で慌てないためにも今のうちにしっかりと覚えておきましょう。

ここで1つ簡単な例を出しましょう。

WEBライターにとっても秘密保持契約はけっこう大切なんです。


【秘密保持契約の事例】

ある日、ゆきひろはクライアント様から1本の企画構成案を頂きました。それを3日後に執筆して提出する段取りです。

しかし、ゆきひろは舞い上がってしまいました。

初めての受注がもう嬉しくて、嬉しくて!

すると何を血迷ったか、はしゃぎ過ぎたゆきひろはその企画構成をTwitterで自慢してしまうんですね。もちろん執筆する前の状態です。これを見た他のメディア運営者は、「お、その企画いいね」と自社メディアの記事としてアップしてしまいました。

後日そのツイートを見たクライアント様は激怒します。

「一昨日はこんな情報ネットになかったのに、今日見たら私の企画がもう表に出てる!」


 

上記は極端な例ですが、私ゆきひろが100%悪いですよね。インターネットでも特にSNSは拡散力が高いため、こうして機密情報が漏れると一気に世の中に広がってしまいます。すでに公開されてしまった情報を秘密の状態に戻すことは難しく、これは損害賠償を請求されても致し方ないでしょう。

 

基本的に、秘密保持契約はクライアント様からご相談が来ます。

クラウドワークスの秘密保持契約の結び方を見てみましょう。

秘密保持契約へのリンク

 

秘密保持契約を結ぶのはクライアント様とのメッセージ画面の中です。画面中央に「秘密保持契約を締結する」というボタンがありますのでクリックしてください。

 

すると秘密保持契約書の画面に飛びます。

秘密保持契約書

 

難しい言葉がずらっと並んでいますが、しっかりと細部まで目を通しておくことをオススメします。

秘密保持契約書 氏名と住所

 

一番下までいくと住所と氏名を入力する欄があります。クライアント様と互いに契約を交わすと「甲」「乙」欄に氏名と住所が記載されて秘密保持契約の証明となるのです。

 

クラウドワークスのNDAオプションには最初に登録しておこう!

秘密保持契約を「NDA(Non-disclosure agreemen)」ともいいます。クラウドワークスでは、この秘密保持契約のことを「NDA契約(締結)」とも呼んでいるので、こちらの名前も覚えておきましょう。

 

先ほどクラウドワークスでNDA契約を結ぶ方法をお伝えしましたが、これはクライアント様もワーカーも事前に「NDA契約設定」を行っておかなければなりません。NDA契約設定とは、まずクライアント様とクラウドワークス、ワーカーとクラウドワークス側で秘密保持契約を結ぶことです。

つまり、フリーランスとしてクライアント様とNDA契約を結ぶには、それ以前にクラウドワークスと秘密保持契約を結んでおく必要があります。

 

設定方法は、まずクラウドワークスにログイン後、右上の設定ボタンから「プロフィール編集」を選んでください。

すると、以下のような画面が表示されます。

NDA締結画面

 

ここで「NDA(秘密保持契約)」を選びます。

すると次のような画面に移動します。すでにクラウドワークスと秘密保持契約を結んでいる場合は、画面上部に「NDA締結済みです」と記載されます。

秘密保持契約書(対クラウドワークス)

 

この画面の下までいくと氏名と住所を記載する項目があるので、そちらに入力するとNDAが締結されます。締結後には画面上に「NDA提携済みです」と表記されます。

これでクラウドワークスとの秘密保持契約は完了し、これからはクライアント様とNDA契約が結べるようになります。

ただし、NDAを締結するには先に本人確認(本人認証)を行っておかなければなりません。クラウドワークスの本人確認方法は以下の記事をご確認ください。

【関連記事 → クラウドワークスの本人確認方法

 

NDA契約設定は登録した時点で行っておくことをオススメします。

その理由は、クラウドワークスの中にはNDA設定をしていないと申し込めない案件があるからです(ランサーズも同じ)。

特に大手企業や大手メディアのクライアント様は募集条件として、「NDA契約設定済みの方のみ応募可能」というような場合も多いため、もしあなたが規模の大きいクライアント様とお付き合いしたいなら、クラウドワークスに登録した時点で先にNDA契約設定を済ましておきましょう!

 

業務委託契約や秘密保持契約を結ばなければどうなる?

業務委託契約や秘密保持契約をクライアント様と結ばなければ、一体どのようになるのでしょうか。クラウドソーシングサイトでは、すでにそうした契約書が用意されているため簡単な手続きで済みますが、クライアント様と直接契約する場合など特に注意が必要です。

業務委託契約を交わさなかった場合

クラウドワークスの業務委託契約は、その契約を結ばない限りお仕事ができません。

 

クラウドワークスでは、クライアント様のお仕事募集画面より応募すると契約画面が開きます。この契約画面が業務委託契約書の代わりとなっています(メッセージツールと業務委託契約書を兼ねている)。

このように、ほとんどのクラウドソーシングサイトにおいて、上記のように業務委託契約書とメッセージ画面が混合されているため、慣れるまでは複雑に感じることも多いでしょう。

クラウドワークスの業務委託契約書の画面は以下のような感じです。

業務委託契約画面

 

クラウドワークスのメッセージ送受信画面、つまり画面上に「仮払い」や「納品」という業務フローがあるページ、これが業務委託契約書も兼ねています。

この画面はお仕事に応募した段階で作成されます。

業務委託契約はこの画面内で「契約」ボタンを押すことで成立します。契約しない限りは仮払いも行われませんし、納品もできなければ、もちろん報酬ももらえません。

ここまでをまとめると、クラウドソーシングサイトでは業務委託契約を結ばない限り仕事ができない、ということです。

 

秘密保持契約を結ばなかった場合

秘密保持契約へのリンク

秘密保持契約は、業務委託契約と同じく契約画面(メッセージ送受信画面)の中央にリンクがあります。こちらを押すと秘密保持契約ページに移動します。

 

基本的にはフリーランスからよりも、クライアント様から「秘密保持契約の締結をお願いします」とお申し出があります。それを受けてはじめて上のリンクをクリックする形です。

秘密保持契約を拒否する場合はそれなりの理由がいります。

特に理由なく拒否すると当然クライアント様から「なぜですか?」と聞かれるでしょうし、契約以前ならそのまま破談になってしまうこともあるでしょう。

 

ただし、秘密保持契約ページにはクラウドワーカーとクライアント様両方の個人情報が表示されます。たとえば、ペンネームでライター活動をしている人も契約書内で本名、住所が表示されてしまうのです。

もし恐喝や脅しを受けて秘密保持契約を迫ってくる相手なら拒否しても構いません。そのような方に個人情報を渡す必要がないからです。

また、業務委託契約を結んでいない状態で秘密保持契約を結ぶのは個人的にオススメしません。契約が済んで、仮払いが完了するまではクライアント様がお支払いしてくれる保証がないため、先に秘密保持契約を結ぶ理由がないからです。

そういう時ははっきりと「先に業務委託契約と仮払いのお手続きをお願いします」と断りを入れます。

業務委託契約を結ぶ前に秘密保持契約を交わしてしまうと、そこに記載された個人情報だけ取得され、そのまま連絡が途絶えてしまう可能性もあります。クラウドワークスで仕事を行うときは、必ず「業務委託契約→仮払い→秘密保持契約」の順番になるよう注意しましょう。

 

さて、ここまででクラウドソーシングサイトにおける業務委託契約と秘密保持契約をお伝えしました。では、次はクライアント様と「直接契約」を結ぶ場合の業務委託契約について学んでいきましょう。クラウドソーシングサイトより少し複雑なので、こちらもしっかりと理解しておくことをおすすめします。

【次ページへ → 「直接契約」で業務委託契約をむすぶ方法・契約書の書き方

 

【業務委託契約と秘密保持契約】まとめ

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!

 

業務委託契約と秘密保持契約(NDA)、お分かりになりましたでしょうか?

クラウドソーシングサイトで仕事している間は、業務委託契約書はメッセージと同じ画面なので、自分で契約書を作成することもありません。秘密保持契約もすでに書面が用意されており、そこにサインするだけです。

しかし、その契約内容もしっかりと理解しておかなければ、たとえば未払いや詐欺、著作権問題など、様々なトラブルに対処しづらくなるでしょう。直接契約を結ぶ場合は自分自身で契約書を作成するので、その中身についても十分に理解が進みます。

次の「直接契約の業務委託契約」で、今度は契約の内容について詳しく知っていきましょう。

 

ちょっと一息】(*´ο`*)=3

 

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