【フリーランス未払い問題】もし契約途中でクライアント様との連絡が途切れてしまったら……(後編)

【フリーランス未払い問題】もし契約途中でクライアント様との連絡が途切れてしまったら……(後編)

【フリーランス未払い問題】もし契約途中でクライアント様との連絡が途切れてしまったら……(後編)

 

初回記事公開日:2019年3月22日
最終更新日  :2019年3月22日

 

こんにちは、こんばんは!

クラウドワークス(Crowd Works)でライターとして活動しております、ゆきひろです。

【筆者の自己紹介:WEBライターゆきひろについて

 


 

前回は、「【フリーランス未払い問題】もし契約途中でクライアント様との連絡が途切れてしまったら……(前編)」という記事を紹介しました。

仮に、クライアント様からお支払いしていただけなかった場合、すでに提出した作品はボツになってしまいます。そこで、「他社への買取依頼」「有料Note」「ポートフォリオ」という3つの方法で、ボツになった作品に新しい価値を生み出す方法をお伝えしました。

 

ただし、提出した記事がすでにネット上にアップされていることも考えられます。たとえば、ワードプレス(WordPress)で記事を提出する場合、クライアント様が「公開」というボタンを押すだけでアップされてしまいますよね。

しかし、そのアップした記事に対して、クライアント様がお支払いをしてくださらなかった(未払い)としましょう。催促のメッセージを送っても、相手からは一向に返信がありません。

その際、クラウドワークスに用意されている「契約途中終了リクエスト」を送れば、無理やり契約を解除することも可能です。その場合、作品に対する著作権はクライアント様に譲渡されたことにはならず、受注者のもとに残ります。

そのため、すでにネット上にアップされた記事に関しては、クライアント様の「著作権の不正利用」となるのです。

 

ただ、この作品に対して、前編で紹介した「他社への買取依頼」「有料Note」「ポートフォリオ」という方法はとりづらいですよね。なぜなら、事実上は公開済みの記事なので、契約の当事者以外からすると、その作品に価値を持たせることは「著作権の二次創作」に見えるからです。

そのため、これらの方法とは別に策を講じていく必要があります。

 

今回は、すでにアップ済みの作品に対する未払い問題の対処法と、事前にトラブルを防ぐ対策法の二点についてお伝えしていきます。

 

この記事でお伝えしたいこと

  • フリーランス未払い問題は未然に防ぐことも可能

 

では、スタートです!

 

未払い金の請求をしても相手が応じてくれないときの2つの対処法

クライアント様の未払いに関して、前編では以下のように、ボツになった作品に価値を生み出す方法をお伝えしてきました。

  • 他社様へ提案して買い取っていただく
  • 有料Noteで販売して価値を生み出す
  • ポートフォリオに活用して間接的な価値(受注率アップなど)に繋げる

 

ただし、上記の方法がとれるのは、以下2つの条件が必要です。

  • 契約途中終了リクエストを送り、契約が解除された場合(著作権が受注者に残ること)
  • その作品がネット上にアップされておらず、クライアント様の著作権悪用が見当たらない場合

 

たとえば、ワードプレスなどの作品を納入しており、すでにネット上に公開されていたとしたら、上記の2番目「クライアント様の著作権悪用が見当たらない」という条件から外れてしまいます。ネット上に公開するということは、別の言い方をすると、著作権を公開しているのと同じです。

そのため、仮に別のクライアント様にこの作品の買取依頼をした場合、また新しいトラブルが生まれます。

たとえば、このトラブルの内容を知らない別のクライアント様からしてみれば、

  • 「買取を依頼された記事に関しては、すでにネット上にアップされていました」
  • 「買取を依頼された記事をコピペチェックツールにかけたところ、コピーが発覚しました」

 

上記のようになってしまいます。

クライアント様からすると、「これは一体どういうことなんですか」ということです。

 

また、有料Noteを販売する場合も、すでにアップ済みの記事と、有料Noteの記事で内容がかぶってしまいます。つまり、ネット上にまったく同じ内容の記事が2つある状態となり、これは当然、著作権の二次創作として認められていません。

 

そのため、前編の記事で紹介した3つの方法を利用するには、まず未払いのクライアント様と著作権の問題を解決しておく必要があるのです。

前編の記事でも紹介しましたが、「契約途中終了リクエスト」で契約が解除された場合、その契約はもともと無かったものとみなされます。つまり、著作権もクライアント様に譲渡せず、受注者(ワーカー)のもとに残るということです。

しかし、ワードプレスなどですでに記事が公開済みの場合は、そのクライアント様は未払い状態なので、受注者の著作権を無断で不正利用していることになります。そのため、この記事に関しての支払いを行ってもらうか(再契約)、それとも公開を取り消してもらうかのどちらかの方法をとりましょう

このとき、再三の請求や、催促のメッセージに対して相手が応じてくれない場合(無視など)は、以下のように二通りの方法がとれます。

  1. クライアント様に内容証明を送る
  2. 少額訴訟を起こす

 

この二通りの詳しい説明については、以下をご確認ください。

 

対処法(1):クライアント様に内容証明を送る

内容証明とは、「誰が、いつ、何を、誰に対して、どんな内容を送ったのか」という記録を、郵便局が証明を行うものです。たとえば、未払い金に対して裁判を起こした場合、この内容証明が大きな証拠資料となるので、フリーランスのトラブルでも広く利用されています。

また、内容証明を送られた相手にとっては、「こちら(受注者)は裁判を起こす覚悟がある」ということを知らせることにもなりますので、態度を変えて支払いに応じてくれることも多いです。

内容証明を送る場合は、電子内容証明サービス(e内容証明)、もしくは郵便局の窓口で文書を届け出る方法の2種類があります。基本的に文書に書く内容は、契約の詳細や条件、支払いが遅れていること、このまま遅延すると裁判を起こすことなど、第三者が見ても分かるような情報です。

この文書は同内容で三通作成し、自分の控えと相手へ送付する分、そして郵便局の控えが必要となります。

ただし、郵便物が内容証明だと相手に知られた場合、わざと受け取りを拒否する人もいます。そのため、文書を作成するときは、封筒の表面に「内容証明在中」と明記しないなどの工夫が必要です。

内容証明を相手が受領した場合には、郵便局から「配達証明書」というハガキが送られてきます。これは、相手が内容証明を受け取ったことを証明するものなので、支払いが行われるまで大切に保管しておきましょう。

 

対処法(2):少額訴訟を起こす

少額訴訟とは、請求金額が60万円以下の場合に限り、簡易的な裁判を行える制度です。弁護士をたてる必要もなく、審理も1日で終了します。ただ、証拠書類などを提出するために、何度か裁判所を往復することもあります。先ほどの内容証明など、証拠となる書類などを一式にまとめておくようにしましょう。

少額訴訟では控訴(不服申し立て)ができないため、仮に相手が裁判所に来なければ自動的に原告側の勝訴となります。勝訴となった場合でも、相手が支払いを拒絶する可能性もあるでしょう。その場合には、相手の銀行口座を差し押さえることも可能です。

 

フリーランスの未払い金トラブルを未然に防ぐ2つの対策

フリーランスの未払い金トラブルは、上記のように著作権が絡んでくるため、内容証明や少額訴訟など面倒な手続きも多いです。そのため、トラブルを未然に防ぐことが重要となります。

 

ここでは、未払いのトラブルを防ぐための方法を2種類紹介しています。

  1. マイルストーン払いを活用する
  2. フィークル(feecle)を利用する(先払いシステムを利用する)

 

どちらも契約前にクライアント様の同意が必要ですが、一方でも採用されると未払いのリスクは極めて小さくなります。詳しくは以下をご覧ください。

 

対策(1):マイルストーン払いを活用する

マイルストーン払いとは、作品を複数回に分けて提出する場合に、その都度クライアント様からお支払いいただく機能です。クラウドワークスに、このマイルストーン払いという機能があります。

たとえば、WEBライターが10本の記事制作(1契約)を依頼されたとしましょう。その契約内容は、「記事は1本ずつ提出」することが求められていました。

しかし、記事は10本提出されるまで報酬が支払われないため、ワーカーにとってはリスクが大きいです。5本の記事を提出して、そのまま連絡がとれなくなることも考えられます。これでは、そのクライアント様からお金を支払ってもらうことができません。

そこで、1本の記事を提出するごとに、その料金を支払ってもらうことができます。これがマイルストーン払いの仕組みです。

マイルストーン払いはクライアント様の同意が必要ですが、急に連絡が途絶えた場合などのリスクを抑えられます。マイルストーンを選択すると、設定した作品数に応じて仮払い作業を行い、そして納品します。その作業が済めば、次の作品提出に必要な仮払いを行い、再び納品していくということで、一回の契約で何度も「仮払い→納品→検収」を行うという流れです。

 

対策(2):フィークル(feecle)を利用する

フィークル(feecle)は、クラウドワークスが提供する報酬前払いサービスです。マイルストーン払いと同様、クライアント様の同意が必要ですが、こちらは「報酬金額の先払い」のため、確実に報酬が受け取れます。

フィークルの流れとしては、

  1. フィークルに登録
  2. 仕事内容やクライアント様の情報を申請する
  3. フィークルからクライアント様へ同意を求める連絡がいく
  4. クライアント様の同意があれば、24時間以内にその契約金額が振り込まれる

 

上記のようになります。

この時点では、実際にクライアント様が支払いを行うのではなく、フィークルを運営するクラウドワークスが報酬を建て替えて振り込みを行います。そして、契約が終了した時点で、クラウドワークスからクライアント様に請求が行われる(請求代行)という仕組みです。

ただし、フィークルを利用する前には、必ずクライアント様に一報を入れておきましょう。急にフィークルから連絡がきたクライアント様は驚いてしまいますし、それが不信感を呼んでしまいます。

また、フィークルを利用する場合は、クラウドワークス以外の契約でも構いません。ランサーズの契約でも大丈夫です。

フィークルで請求可能な金額は3万~300万円までとなります。また、クライアント様の与信内容に応じて、3~15%までの利用手数料が発生します。

手数料が高いようにも感じますが、万が一クライアント様の未払いに遭ってしまうと報酬はゼロです。それに比べると、保険をかけておくには納得のできる料金だと思います。

その意味では、初回契約のときなど、お互いに信用が成り立っていないときに活用すると良いでしょう。

 

できれば、クライアント様とは円満な関係を築き、気持ちよく仕事を進めていきたいものですよね。もちろんほとんどのクライアント様は、納品した作品に対してしっかりと報酬を支払ってくれます

しかし、中には悪質な発注者もいることは確かです。フリーランス生活を長く続けていると、少なくとも1人は悪質な人に出会います。

未払い問題に対処するためには、やはり最低限のフリーランス契約についての知識が必要です。特に、フリーランスの業務委託契約や著作権、秘密保持契約に関する知識は必須となります。では、次はそうしたフリーランスの「契約」について詳しく学んでいきましょう!

【次のページへ → フリーランスなら知っておきたい「秘密保持契約」「業務委託契約」

 

【フリーランス未払い問題】まとめ

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!

 

もし契約途中にクライアント様との連絡が途絶えてしまった場合でも、慌てず騒がず冷静に対応するようにしましょう。前編で紹介した3つの方法と、この後編でお伝えした2つの方法が役立てば幸いです。

また、未払いのトラブルが起こらないよう、マイルストーン払いや、報酬前払いサービスなどを利用して、問題を未然に防ぐことも大切です。

 

ちょっと一息】(*´ο`*)=3

 

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